現場技術者と中部地方整備局、愛知県建設局、名古屋市緑政土木局が参加して意見交換会が開催されました。

 令和2年10月7日(水)午後1時30分から名古屋市中区丸の内のアイリス愛知2階「コスモスの間」で現場技術者と中部地方整備局、愛知県建設局、名古屋市緑政土木局が参加して意見交換会が開催されました。
 意見交換会の開催に先立ち、愛知県土木施工管理技士会の山田祥文会長から今回で4回目となる当意見交換会の趣旨の説明があり、『国土交通省が進めている週休二日制や生産性の向上に関する様々な施策について、現場の技術者から現場で直面する課題や改善への提案を積極的に届けてください。』との挨拶がありました。
 続いて、中部地方整備局稲葉技術調整管理官から「新型コロナ感染症の感染拡大により私たちの生活様式が変わるとともに、建設業を取り巻く状況というものも大きく変わっている。この中にあっても、公共事業については社会安定技術の観点から継続が求められる事業として位置づけられている。コロナに負けない魅力ある建設業界を目指して、忌憚のない意見交換ができればと思っている。」、愛知県建設局上田建設企画課長から「昨年度担い手三法が改正され、本日のテーマでもある働き方改革や生産性の向上は産官学が一丸となって取り組まなければならない重要な課題である。本県としても国交省の取り組みを参考にしながら、週休二日制、ICT活用などを試行錯誤しながら取り組んでいるところである。本日は現場工事に携わっている技術者の皆さんと意見交換ができるということで、具体的な課題やアイデアを率直に聞かせてもらい、今後の施策に役立てていきたい。」、名古屋市緑政土木局小島技術指導課長から『皆さんから生の声を直接聞くことができる貴重な機会だと思っている。今年も気づかない色々なことを聞けるのではないかと大変楽しみにしている。』との挨拶がありました。
 意見交換会に入り、出席者から直面する問題点や改善のための提案、意見が活発に出されました。
 まず、週休二日制の実施については、「民間には温度差があり、全体的にはバラつきがある。職人さんは人手不足で人が足らないと土日で人を確保しようとする。」、「下請けの半分くらいは土日に出て働いている。週休二日制の現場が多くなり、平準化されれば、このような状況はなくなると思う。」などの意見が出されました。
 中部地方整備局からは、「週休二日でないと就職する気もないというのが現実。この問題を解決するためには現場を週休二日でやっていけて、生産性も上がるように変えるということ。このためにはどうしたら良いかという話で、発注者と受注者と協力していきながら環境を変えていくしかないと思っている。」などの回答がありました。
 次に、生産性の向上については、「書類の簡素化については、ASPを利用することで紙ベースがなくなり省力化につながっている。」「ドローンを飛ばすのに許可であったり、資格が必要であったりして、使われていない現状がある。」、「検査でWebカメラを使うことで立会いの時間を節約でき、生産性の向上につながる。」などの意見が出されました。
 中部地方整備局からは、「書類だとASPを使うようになる。打合せだとWebカメラ、立会だとWebカメラによる臨場という形にコロナ禍を受けてその方向に進んでいく。Webの練習を積んで欲しい。生産性の向上のところでは、デジタル化は必須である。」などの回答がありました。
 フリートーキングでICTに関して、「スマフォを使った現場とのやり取りで時間の短縮ができていること」や「塀で囲われた現場をウエアラブルカメラで見ることができる環境を整えることで、周辺の住民の関心や興味を引き出すことができるのでは」などの意見・提案が出ました。
 なお意見交換会の写真・出席者の発言の要旨・出席者名簿は、別添に掲載しています。

※  発言要旨 … 「こちら(PDF:244KB)

※  出席者名簿 … 「こちら(PDF:205KB)

※  意見交換会【写真】 … 「こちら(PDF:603KB)


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