愛知県土木施工管理技士会の現場技術者と中部地方整備局、愛知県建設局、名古屋市緑政土木局との意見交換会が開催されました。
本年度から、技士会主催の意見交換会がCPDS 3ユニット認定の事業となりました。

 令和元年7月31日(水)午後3時から名古屋市東区の愛知県土木会館において「働き方改革」・「生産性の向上」をテーマに現場技術者と中部地方整備局、愛知県建設局、名古屋市緑政土木局の参加で意見交換会が開催されました。
 意見交換会開催に先立ち、愛知県土木施工管理技士会の沼野秀樹会長から本年度で3 回目となるこの意見交換会の趣旨と、国⼟交通省が中心となって進めている週休二日制や生産性の向上でいろいろな施策が実施されているが、現場の技術者から現場で直面する声をどの様なことでも良いから届けてください。と挨拶がありました。
 続いて出席いただいた中部地方整備局稲葉技術調整管理官、愛知県建設局藤田建設企画課長、名古屋市緑政土木局⼩島技術指導課長から、この意見交換会では、現場の技術者の皆さんのご意見を直接聴ける貴重な場であるのでよろしくお願いします。とご挨拶がありました。
 意見交換会に入り、現場で実際に直面する問題点、改革への提案や意見が出席者から活発に出されました。
 まず、週休二日制の実施については、昨年と同様に「下請会社の人たちは日給月給であるので⼟曜日は他の現場へ行くことになる」「下請の従業員から週休二日の現場は給料が下がるという話を聞く」「現場は休みであるが会社は稼働しているので休めないことがある」などの意見が出されました。
 また「提出書類は減ったが、準備する書類は減っていない」「週1日休みの現場勤務に初めて従事したが、これでは若い人が入ってこない」などの新な意見が出されました。
 昨年「365日稼働している維持管理の現場、特に雪氷対策の現場では克服すべき問題が多々ある」との意見が出されたことに対し、中部地方整備局より週休二日で現場を閉めることなく、個人が交代で勤務することで週休二日が可能となる週休二日交替制モデル工事の説明がありました。
 次に、生産性の向上については、昨年と同様に「デジタル化の推進」「電子黒板の利便性の高さ」「現場にいながら図面で指示が出せて生産性向上に役立っている」「メールで瞬時に済ませられる」などの意見が出されました。
 本年は、「クラウドを活用しての押印省略などのデジタル化を県市でも進めて欲しい」「デジタル化で時短されれば週休二日にもつながる」「ASPも運用を統一した方が良い」などの意見が新たに出されました。
 最後に女性の進出については、「女性のための改革は全ての技術者のためにもなる」「改革は若手に限らず中堅技術者も加えていくべきである」「現場環境は国交省の現場とその他の現場では格段の差がある」「採用もi-Con が進めば文系でも可能なので理系に限っていては担い手も増えない」「子育ての終わった女性を活用したら」という意見が出されました。
 出席した技術者の皆さんからは、現場技術者にとってこのような機会はめったにないので大変参考になりましたのでぜひ続けてほしい。また中堅の技術者の人たちの意見も聞いてほしい。などの感想も聞かれました。
 なお意見交換会の写真・出席者の発言の要旨・出席者名簿は、別添にて掲載してあります。

※  会場風景 … 「こちら(PDF:1.0MB)

※  参加者からの発言要旨 … 「こちら(PDF:259KB)

※  出席者名簿 … 「こちら(PDF:189KB)

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